MENU

毛の知識-体毛は何のために生えるのか-

 私たち人間の体は、唇や手の平、足の裏などを除いて、ほとんどすべてが体毛に覆われていほとんどの毛は産毛ですが、髪の毛、眉、わきの下、生殖器付近には濃くて長い毛が集中して生えています。

 

男性の場合は、ヒゲ、人によっては胸毛、へそ付近の毛なども生えています。体毛は、保温、外からの刺激に対する防御のほか、感覚器官、フェロモンの発散器官としての役割を持っているともいわれます。

 

こうしたへアは、ケラチンというタンパク質からできていて、その断面を見ると一番外に毛小皮、その内側に毛皮質、中心部が毛髄質という三層構造になっています。ただし、産毛にはこの髄質は見られません。

 

以下の図で示すように、根元の部分は、皮膚の外に出ている部分を毛幹といい、皮膚の中にある部分を毛根といいます。毛根の部分は表皮、真皮の下の皮下組織に入り込み、その周りには毛包という円柱状の組織が形成されています。髪の毛はここから作られているのです。

 

毛の知識

 

毛包の底の部分にあるのが毛母細胞。毛母細胞は増殖しつつ、皮膚の表面に向かって押し上げられていき、角化(タンパク質や核を失って死んでいくこと)し、毛髪に変化していくのです。

 

また、外側の一部は毛髪にならずに、毛髪を包む鞘になるといわれています。

 

毛母細胞に包まれている毛乳頭は、毛母細胞の増殖や分化を調節する物質を作り出していて、毛髪の健康に深く関わっているようです。しかしながら、毛乳頭が作り出す物質についてはまだよくわかっていません。

 

 

ヘアは生えては抜けるを繰り返す

 毛(ヘア)には寿命があります。成長しては抜けて、またしばらく休んで生えてくるサイクルを繰り返します。これを毛周期、またはヘアサイクルと言いますが、このサイクルが正常に回らなくなり、薄毛やハゲといったことになってきます。

 

頭髪の場合、毛周期は、@成長期、A退行期、B休止期の3段階に分けられます。

 

成長期での髪の毛の伸び方は、個人差がありますが、普通の健康状態の方なら一ヶ月で約一センチといったところです。

 

やばいのは退行期です。

 

退行期(2〜4週間)になると毛根下部の組織が萎縮して生成をストップしてしまし、へアは抜け落ちはじめます。
さらに2〜3週間すると、毛根はさらに縮んでいって成長期の半分ほどになり、休止期に入ります。

 

しかし、これは決して死に絶えてしまったわけではありません。冬が来て地上に出ている茎や葉がすっかり枯れ落ちてしまっていても、じっと次の春が訪れるのを待ち続けている球根のようなものです。休止期は2〜4か月続き、その後はそこからまた新しいへアが生えてくるということになります。全体のうち、成長期にあるのは約90%で、残り10%は冬眠状態にあると考えていいでしょう。

 

一生涯にわたって毛周期がきちんと守られていれば、髪の毛の量は同じで、ハゲることはありません。
ところが、男性型の薄毛の場合はへアの矮小化が起きます。つまり毛髪が徐々に小さく(細く短く)なって薄くなったように感じるのです。

 

少なくとも進行しはじめた頃は全体の本数は変わらないといえます。
進行が進んでいて、抜け毛が多く再生が追いつかなかったり、あるいは成長を休止しているはずの毛根がそのまま永眠してしまったりすると、髪の毛の全体量はどんどん減ってしまいます。これが進むとかいわゆるハゲの状態になってしまうのです。

 

 

退行期ハゲ